初動負荷トレーニングの効果効能②
代謝の促進
◆ 代謝とは?
「代謝」とは、外部から摂取したエネルギーが体内で利用・消費されることです。
主に、「基礎代謝」「新陳代謝」の2つの種類があります。
「基礎代謝」・・・
呼吸や体温維持、臓器の働きといった‘生命維持’に必要なエネルギー消費を指します。
「新陳代謝」・・・
新しい細胞が生まれ古い細胞が排出されるという一連のサイクルを指します。
◆ 代謝が良い人・悪い人の特徴
良い人 悪い人
・適切な筋肉量 ・低血圧
・内臓の動きが活発 ・冷え性
・過食しない ・疲れやすい
・水分補給をしっかりしている ・汗をかきにくい
・汗をしっかりかいている ・運動量少なめ
・バランスの取れた食事 ・便秘がち
◆ 代謝を上げる方法
・汗腺トレーニング
半身浴など、血流を促し汗を流す。
・インナーマッスルのトレーニング
いわゆる体幹トレーニング
つまり、血流を促進させ汗をかき、本幹部から末端部への力の伝達を向上させる等、体幹トレーニングの役割も担う初動負荷トレーニングでは、代謝促進の効果が見込めます。
疲労回復の効果
◆ なぜ疲れるのか
まず疲労に対する認識として、運動をすると乳酸が蓄積され、それが原因で疲労状態になると思っている方が多いです。
以前はそう考えられていたのですが、実はかなり前にその考えは否定されています。
疲労は「体」で感じるものではなく、「脳」で感じるものなのです。
脳の中で自律神経が酷使されること、それが疲労の原因になります。
運動で体温が上昇したり心拍数が上がったりすると、自律神経の中枢に負担がかかり、疲労感が生まれます。
(例)
ランニングを10キロしたとしても、夏に行う場合と冬に行う場合では、疲れ具合が違うのではないでしょうか。
夏は暑いので、汗をかくと体温を下げるために自律神経がより活発に働くため、夏の方が大きな疲労感を感じるはずです。
◆ 自律神経とは?
自律神経は呼吸、消化吸収、血液循環、心拍数といった生体機能を調整する神経であり、なかなか自分の意思ではコントロールできないものなんです。
その中で、交感神経と副交感神経というものがあり、交感神経は活動的な神経で車で例えるならアクセル、副交感神経は休むもの、つまりブレーキの役割のようなものになります。
「休むためには副交感神経を活発にさせれば良い」
◆ 自律神経の影響
●交感神経優位 ●副交感神経優位
収縮 ←血管→ 拡張
上昇 ←血圧→ 下降
速くなる ←脈拍→ 遅くなる
緊張 ←筋肉→ 弛緩
促進 ←発汗→ 抑制
身体を休める(疲労をとる)には、副交感神経を優位に働かせることが必要なのです。
初動負荷トレーニングでは、血流促進、血圧の安定、脈拍の安定、筋肉の弛緩等の副交感神経を優位に働かせる効果があるため、疲労回復、疲労物質除去の効果も見込めます。